トルバプタン(サムスカ®)による治療
入院下でバソプレシンV2受容体拮抗薬トルバプタン(3.75mgまたは7.5mg)を1日1回朝食後に経口投与する。特に血清ナトリウム濃度が125mEq/l未満の場合や低カリウム血症、低栄養、アルコール中毒、肝障害など浸透圧性脱髄症候群の危険因子を伴う場合には、3.75mgからの開始が望ましい。投与初日はトルバプタン投与前、4~6時間後、8~12時間後に、以降は投与1週間まで1日1回採血を行い、血清ナトリウム濃度の推移を観察します。トルバプタン開始後は水分制限を解除し、口喝にあわせた水分摂取を指示する。
監修/有馬 寛. 間脳下垂体機能障害と先天性腎性尿崩症および関連疾患の診療ガイドライン2023年版. 日本内分泌学会雑誌;2023. P21-23.(より抜粋)
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