診断について/SIADHの診断基準

腎機能

「SIADHの診断と治療の手引き(平成30年度改訂)」では、SIADHの診断基準として「腎機能正常」を挙げています。

SIADHは、腎機能が保たれた上で、ADHの不適切な分泌により生じる低ナトリウム血症です。
腎臓は尿をつくることで体に不要なものを排泄し、水電解質酸塩基バランスを維持しています。そのため腎機能が低下すると、電解質バランス異常や酸塩基平衡の障害が生じ、ナトリウム排泄能力も低下します。腎不全では、ナトリウムとともに水も貯留し、低ナトリウム血症をきたします。

SIADHの診断では、腎機能低下による低ナトリウム血症を除外することが重要であり、診断基準の1つとして「腎機能正常」が示されています。

厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業「間脳下垂体機能障害に関する調査研究」班 編 日本内分泌学会雑誌 95(Suppl), 18-20, 2019
柴垣有吾 著 深川雅史 監修 体液電解質異常と輸液 改訂3版 中外医学社 2019 p1、24

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