診断について/SIADHの診断基準

副腎皮質機能

「SIADHの診断と治療の手引き(平成30年度改訂)」では、SIADHの診断基準として「副腎皮質機能正常」を挙げています。

SIADHは、副腎機能が保たれた上で、ADHの不適切な分泌により生じる低ナトリウム血症です。
副腎皮質から分泌されるコルチゾールは腎臓でのナトリウムの吸収を促進する一方、抗利尿ホルモン(ADH)の分泌を抑制します。そのため、副腎皮質機能が低下するとコルチゾールの分泌が減少し、腎でのナトリウム再吸収の低下、ADHの分泌亢進により低ナトリウム血症となります。

SIADHの診断では、副腎皮質機能低下による低ナトリウム血症を除外することが重要であり、診断基準の1つとして「副腎皮質機能正常」が示されています。

厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業「間脳下垂体機能障害に関する調査研究」班 編 日本内分泌学会雑誌 95(Suppl), 18-20, 2019
山口秀樹, 中里雅光 日内会誌105(4): 667-675, 2016
有馬 寛 日内会誌103(4): 849-854,2014