SIADHとは/SIADHの症状と病態

疫学

SIADHは低ナトリウム血症をきたしますが、一般的に低ナトリウム血症は血清ナトリウム濃度135mEq/L未満と定義され、高齢の入院患者に多く認められます。入院患者の30〜42%に血清ナトリウム濃度135mEq/L未満の低ナトリウム血症が認められ、2.6〜7%に125mEq/L未満の低ナトリウム血症が認められたとの報告があります1)。SIADHは、原因の多様性や診断の正確性の問題から疫学調査が難しいのですが、厚生労働省班会議の疫学調査2)によれば、その推計患者数は約6,400人となっています。実際は、低ナトリウム血症の頻度の高さから考えると、かなりの患者数になると推定されます。

  1. 1) Upadnyay A, et al.: Semin. Nephrol., 29(3): 227-238, 2009
  2. 2)厚生科学研究費補助金 特定疾患対策研究事業 特定疾患治療研究事業未対象疾患の疫学像を把握するための調査研究班. 総括研究報告. In:平成11 年度研究業績集-最終報告書- ; 2000 :p7 TBD

有馬 寛 日内会誌103(4): 849-854,2014
門川俊明 月刊薬事59(5), 889-893, 2017
盛田幸司 内科 124(6): 2445-2448, 2019
難病情報センター 病気の解説(一般利用者向け)垂体ADH分泌異常症(指定難病72)

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